PODの究極の思考
調教・追いきりタイムの見方

 私はここで掲載しているタイム以上で走っていた場合,思考する上でプラスの評価をしています。なにぶん私の経験から得たものなので,ひとつの目安としてお役立てください。馬の中には調教がけする馬(追い切りの時はタイムがでる)馬や、調教は走らない(馬が賢いためか、本番のレース以外では手抜きする)馬などがいます。

 追い切りのタイム順に調子の良しあしを見分ける方法もありますが、今までの実績(追い切りタイムと実戦が結びつく馬かどうか)と照らし合わせてデータを利用する方が良いと思います。過去の休養明けでは全く走らなかった(追い切りもダメ)、今回は追い切りで好タイムが出た→結果は?といった感じです。実戦と結果をフィードバックさせ、自分なりの調教の見方をマスターすると面白いと思います。


栗東・坂路コース
ベストタイム
49.0(4F)〜37.0(3F)〜13.0(1F)
スキーミュージック(19951130) 一杯に追う
前半からとばしている場合
52秒台(4F)〜12秒台(1F)
上がり重点の場合
12秒台前半(1F)
コメント・気付いた点
ラスト1Fを12秒台で走れるかがポイントです。4Fを52秒台で来て,ラストなんとか12秒台で決めてきた馬はかなりの脚を持っています。ラスト1Fを12秒台前半で決めてきた馬は,目をつぶって買っておきましょう。


栗東・CWコース
ベストタイム
74.3(6F)〜50.1(4F)〜38.2(3F)〜13.2(1F)
ユウトウセイ(19970206) 追って一杯
前半からとばしている場合
約78秒(6F)〜約50秒(4F)〜37秒台(3F)〜12秒台前半(1F)
上がり重点の場合
36秒台後半(3F)〜11秒台後半(1F)
コメント・気付いた点
結構いい時計がでるコースです。6Fを77秒台でとばし,ラスト1Fを12秒台前半と踏んばった馬はなかなかです。上がり3Fを36秒後半〜11秒台後半でフィニッシュした馬にも注目です。


栗東・DWコース
ベストタイム
76.6(6F)〜51.7(4F)〜39.6(3F)〜13.2(1F)
ユウトウセイ(19970626) 一杯に追う
前半からとばしている場合
79秒台(6F)〜約53秒(4F)〜39秒台(3F)〜12秒台後半(1F)
上がり重点の場合
38秒台後半(3F)〜約12秒(1F)
コメント・気付いた点
CWコースに比べて時計が出ません。ラスト11秒台に食い込んできたら黙って注目です。前半からとばしている場合,ラストをなんとか12秒台でフィニッシュできていたら,なかなかの馬です。


栗東・Eコース
ベストタイム
72.7(6F)〜48.3(4F)〜36.7(3F)〜12.4(1F)
ゼンノモトーレ(19980312) ゲート一杯 含水率20%
前半からとばしている場合
79秒台(6F)〜約50秒(4F)〜約38秒(3F)〜約12秒半(1F)
上がり重点の場合
約37秒(3F)〜約12秒(1F)
コメント・気付いた点
ダートコースなので含水率によって大きくタイムが変動しますが,通常の含水率(6%程度)ならダートの割にはいい時計がでるコースです。ひとまずの目安は,38秒〜12秒台前半です。


栗東・Bコース
ベストタイム
74.7(6F)〜49.6(4F)〜37.2(3F)〜13.4(1F)
トキメキ(19970910) 馬ナリ余力 含水率9.0%
前半からとばしている場合
79秒台(6F)〜約50秒(4F)〜約38秒(3F)〜約12秒半(1F)
上がり重点の場合
約37秒半(3F)〜約12秒(1F)
コメント・気付いた点
ダートコースなので含水率によって大きくタイムが変動しますが,通常の含水率(6%程度)で,3Fを38秒台前半でまずまず走っているといえそう。

美浦・坂路コース
前半からとばしている場合
約36秒(3F)〜12秒台前半(1F)
3本追いの場合
約37秒(3F)〜約12秒半(1F)
コメント・気付いた点
ラスト1Fを11秒台でフィニッシュした馬は黙って注目です。また,3本目に上がり3Fを36秒台できた馬にも注目です。


美浦・南Wコース
前半からとばしている場合
63秒台(5F)〜約37秒(3F)〜12秒台後半(1F)
上がり重点の場合
36秒後半(3F)〜約12秒(1F)
コメント・気付いた点
基準は5Fを63秒台です。63秒を割って,ラストを12秒半程度でフィニッシュした馬は相当な馬です。上がり重点の場合,ラスト1Fを11秒台に食い込んできた馬にも注目です。


美浦・北Cコース
前半からとばしている場合
65秒半(5F)〜38秒台後半(3F)〜12秒台後半(1F)
上がり重点の場合
38秒半(3F)〜12秒台前半(1F)
コメント・気付いた点
それほどよい時計がでないコースです。上が3Fを37秒台もしくはラスト1Fを11秒台でフィニッシュした馬には,相当なプラス評価を与えてよいでしょう。



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