さっちゃんのときメモの部屋 〜目指せ!沙希ちゃん1コインクリア | さっちゃんのラジオ番組を聴こう! |
AMラジオ遠距離受信の部屋〜さち支店 |
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0.はじめに | |
いきなりですが,「さっちゃん」のラジオ番組は,残念ながら地元以外からの受信は容易ではありません。といっても全く対応できないという訳ではなく,改善することは可能です。そこでこのコーナーでは,私も含めて,せめて「番組の雰囲気だけでも味わいたい」という方を対象に,「一般リスナーの立場でできうること」をまとめてみました。自分なりに分かりやすい表現となるよう心がけたつもりですが,よく分からないところがありましたらお気軽に掲示板等でお知らせください。私自身の経験と調べられるところは調べた上で対応策を考えていきたいと思います。 |
「私の番組って受信するのは少し難しいみたい。でも,がんばれば状態は改善できるみたいだから,このページの情報を参考に根性でがんばってみてね。」 |
1.これだけは知っておこう!〜AMラジオ受信の基礎 |
まず,「さっちゃん」の番組を受信するにあたって,事前に知っておいたほうがよいことをいくつか挙げておきます。少々難しいところもあるかもしれませんが,AMラジオ受信のコツとして頭の片隅にでも残しておいていただければと思います。 |
1.AMの電波は鉄筋作りの建物内(窓ガラスの部分は除く)へはほとんど届かない。 |
2.ラジオの大敵は電化製品から発生するノイズ。ラジオ受信時はTV等の電源を落とすか可能な限り離れる。 |
3.ラジオは移動可能な大きさのものを用いる。 |
4.コンポのチューナー等,ラジオ単体ではAMラジオを受信できず,付属のループアンテナとよばれるものをつけるとAMラジオが受信できるタイプは避ける。 |
5.デジタルで周波数を選択できるラジオを使用する。 |
6.聴きたい局と同じ周波数で送信している局がある場合は音声が混ざって(混信),非常に聴き取りにくくなる。(聴きたい局の電波の届き)<(聴きたくない局の電波の届き)の場合,聞き分けは非常に困難となる。 |
まとめてみますと,AMラジオ受信の基本は,「場所を容易に移動でき,デジタルで誤差なく周波数を合わせられるラジオを用いて,窓際(orベランダ等)で,周りの電化製品の電源を落としてから受信する」ということになります。 「たくさんの情報が出てきたけど,ここはAMラジオを受信する上での重要なポイントなの。ここで基礎をきっちり学んでね。」 |
2.さっちゃんのラジオ番組 On Air局 基礎データ |
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2012年の秋改編(4月)現在,さっちゃんの番組をOn Airしている局は以下の2局です。周波数・時間等を表にまとめておきます。 |
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祥子のチョット・CHAT・CHAT |
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放送局 | 周波数 | 送信出力 | 時間 |
秋田放送 | 936 kHz | 5kW | (火)23:30〜 |
栃木放送 | 1530 kHz | 5kW | (土)23:00〜 |
西日本放送 | 1449 kHz | 5kW | (日)23:00〜 |
2005年12月25日終了しました |
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KBS京都 | 1143 kHz | 20kW | (日)22:00〜 |
一般的に遠距離から受信できる条件として, 1.電波が到達していること。 2.希望の局と同じ周波数近辺で送信している局が少ないこと。 の2つをあげることができます。 (1)
電波の到達に影響を与えるのは以下の3つです。a.放送局の送信出力(送り出している電波の強さ)→大きいほど遠くまで届く b.送信所から受信場所までの距離→近いほど電波が弱くならず受信が容易 c.受信環境→大きな建物の陰になっている(障害物がある)場合は電波が弱まって受信が困難 当然、「電波を強く送り出している局を、その局の近辺で、周りの障害物の影響を受けない状態で受信」すればノイズ等がないクリアな状態で番組を楽しむことができます。遠距離から受信できる程度に電波が到達しているかは、ラジオを実際に受信してみれば分かります。電波が到達していなければ,どんなにがんばって受信しようとしても努力は無駄に終わることになります。 (2)
希望の局と同じ周波数近辺(概ね±9kHz)で送信している局があると混信(いくつかの番組が同時に聴こえてしまい,聴き分けにくい状態)してしまいます。混信は遠距離から受信する上で避けられないものですが,混信しそうな局が少ない放送局ほど遠距離からの受信が容易になることは直感的に分かっていただけると思います。「祥子のチョット・CHAT・CHAT」は東海ラジオ・中国放送といった送信出力の高い局のネットが終了してしまったため,残念ながら遠距離からの受信を容易に行える局はなくなってしまいました。 「ラジオの電波が到達していなければ,どんなに根性をだしても受信できないの。あなたのところに届いているといいな。」 |
そこで,さっちゃんの番組をOn Airしている局の受信のコツを私が全国各地で実際に受信してみた結果をもとにまとめておきます。 |
栃木放送 CRT 1530kHz 宇都宮 5kW 〒320−8601 宇都宮市本町12−11 栃木会館8F |
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周波数−中継局(出力)
864kHz−那須(1)1062kHz−足利(0.1) |
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混信可能性放送局:放送局−所在地(出力) |
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1521kHz
NHK−青森(青森)1NHK−花輪(秋田)0.1 NHK−山形(山形)1 NHK−浜松(静岡)1 NHK−郡上八幡(岐阜)0.1 NHK−福井(福井)1 NHK−呉(広島)0.1 NHK−米子(島根)0.1 NHK−中村(高知)1 NHK−佐伯(大分)0.1 NHK−石垣(沖縄)1 |
1530kHz
BSN−上越(新潟)1BSN−糸魚川(新潟)0.1 RCC−三原(広島)1 RCC−福山(広島)1 RCC−府中(広島)0.1 AFKN(韓国) |
1539kHz
NHK−0.1中標津(北海道) 遠軽(北海道) 今金(北海道) 久慈(岩手) 新庄(山形) 気仙沼(宮城) いわき(福島) 会津若松(福島) 小諸(長野) 伊那(長野) 津南(新潟) 神岡(岐阜) 尾鷲(三重) 豊岡(兵庫) 益田(島根) 城辺(愛媛) 小林(宮崎) 徳之島(鹿児島) |
受信する上での注意点
混信で苦しめられそうな局はほとんどないのですが,周波数が大きく,また地形の影響もあって電波の到達は広くありません。南北方向に強く,東西方向に弱い傾向があるようで,ループアンテナの効果も期待外れに終わりそうです。 |
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札幌×,仙台△,新潟×,東京×,名古屋− 大阪−,広島−,高知−,福岡−,鹿児島− |
表の最下段の地名の後の印は,受信状態を5段階評価で示したもので, | |
◎ | 受信は十分可 |
○ | ラジオ単独でも受信できるが,ループアンテナ(後述)を用いればさらに効果がありそう(番組を楽しむには十分) |
△ | 高性能ラジオ(後述)とループアンテナを用いれば相応の効果があるが,満足できるかは各人により異なる(録音して何度か聴きなおせば内容は何とか分かる程度,苦しいながらも番組の内容が理解できる境界線) |
× | 高性能ラジオとループアンテナを購入してもお金に見合うだけの効果が得られるかかなり疑問(時々聴き取れる程度,少しでも聴こえればよいのであればよいが,この局だけが目的の場合は,リスクが大きい) |
− | 聴取が難しい(番組を理解するのは厳しい) |
を表しています。お住まいの場所で受信しやすい局,受信しにくい局のひとつの目安として下さい。 |
3.実際に受信してみよう! |
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お住まいの地区でもっとも受信評価の高い局(△以上の局があればありがたいです)を中心に実際に受信してみることにします。 | |
希望の放送局の電波が到達しているか確かめるため,ラジオを室外(ベランダ,近所の路上)に持ち出し受信してみる<さっちゃんの番組は夜〜深夜帯なのでPM10〜AM2頃> | |
↓どんな状態でしょうか? | |
a.満足。 b.適度に番組が楽しめる。でも,もう少し聴きやすくしたい。 c.ザーとかブーとかのノイズ・雑音で,聴き取りにくく,耳が痛く,ストレスがたまる(!?)けど,番組は聴こえているみたいだ。改善したい。 d.いろいろな音声(日本語,韓国語etc)が混ざって聞こえてきて意味が分からないけど,よく聴くとその中に聴きたい番組の音声も混ざっている。改善したい。 e.聴きたい番組がある程度聴けるのだけど,番組の最中に音量が大きくなったり小さくなったりして,聴ける時間帯と聴けない時間帯がある(この現象をフェージングといいます)。改善したい。 f.ザーとかブーとかのノイズ・雑音があったり,いろいろな音声が混ざったり,音量が大きくなったり小さくなったりと訳が分からないけど,よ〜く聴くと聴きたい番組の音声が少しは聴こえる。改善したい。 g.ザーとかブーとかのノイズ・雑音があったり,いろいろな音声が混ざったり,音量が大きくなったり小さくなったりと訳が分からず,ガマンして聴いてみても聴きたい番組の音声が聴こえてこないみたいだ。 h.ザーとかブーとかのノイズ・雑音もなく,いろいろな音声も混ざらず,音量が大きくなったり小さくなったりもしないけれど,周波数をあわせても何も聴こえてこない。 ここでの受信結果は遠距離受信する上で重要なポイントとなります。冬場等はカゼをひかない用,暖かい服装で試してみて下さい。 この段階でg.h.となり,全く番組が聴こえない場合は,掲示板(アドレスはページ最下部)へお知らせください。(その際,聴きたいラジオ局,時間帯,受信している場所<名古屋等>,外での受信状態,どのようなラジオを使用しているか<アイワのCDラジカセ等>を知らせていただけると,スムーズにやりとりができます。) b.c.d.の場合はへ,e.f.の場合はへ飛んで下さい。 |
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AMラジオ用ループアンテナを使用する(電波の増幅) 室内では聴きづらくても,室外ならそこそこに番組が聴こえてきた場合は,ループアンテナとよばれるAMラジオ用の専用アンテナを用いることにより状態が大幅に改善されます(ここでいうループアンテナはコンポ等に付属のループアンテナとは違い,専門メーカーの専用ループアンテナを指します)。 ループアンテナは弱くなっている電波を拾って,電波を強くする能力があります。そのため,ループアンテナをベランダ等の室外に設置(といっても置くだけ)し,電波を強くしてから,その強くなった電波をラジオで受信すれば,室内において,室外以上の状態での受信が可能となります。ループアンテナは室内に置くこともできますが,鉄筋コンクリート等で弱められた電波を強くするより,弱められる前の電波を強めた方が一層効果的です(極端な例でいえば,ループアンテナが電波を5倍に強くする能力があったとし,室外での電波の強さを10,鉄筋コンクリート内での電波の強さを2とすると,室内外の差はループアンテナをつける前では8(10−2)ですが,ループアンテナをつけた後では,40(10×5−2×5)の差が生じる)。 |
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ミズホ通信(株)製 AMラジオ受信用ループアンテナ
・型番「UZ-8DX」→一辺約70cmの大型ループアンテナ ループ部分の枠(木製)を組立てそのくぼみに沿って巻き線していきます。ハンダ等の操作はありません。必要な工具は巻き線を切るのに必要なニッパー(はさみ)とドライバーです。1時間程度で完成します。・型番「UZ-77」→一辺20cmのループアンテナで完成品です。 ループアンテナは単純に大きいほど性能が上がるのでUZ-77よりUZ-8DXの方が性能的に上です。UZ-8DXの方が4000円程度高いですが,「置ける場所がない」,「作る自信がない」という場合を除けばUZ-8DXの購入をオススメします。ただし,このアンテナ(特にUZ-8DX)は非常に大きく(設置スペースは横80cm,高さ1m20cm,奥行き20cm),知らない人が見ると正直かなり怪しい(!?)です。その際は屋根の上についているTVのアンテナのようなものだと説明してあげてください。 上記に紹介したミズホ通信製ループアンテナは2004年末に生産完了しました。 |
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上記灰色枠で示しました通り、当サイトおすすめのループアンテナの生産が終了してしまい困っていたのですが、この度、ミズホ通信さんの方で受注生産形式での復活が決定しました。価格は、 ミズホ通信公式サイト(UZ-77Sのみ受注生産) |
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次に,ループアンテナとラジオとの接続について述べます。「接続」と聞くとコードか何かで接続するというイメージが湧きますが,実際はループアンテナから出ている結合コイルにラジオを近づけるだけです。ループアンテナと結合コイルまでは付属のコードでつながっていますが,ラジオとは直接接続しません。つまり,どのような型のラジオとでも接続(側に置くだけ)可能です。結合コイルはループアンテナから2m程度のコードが伸びた先端についている(もっと延長したい場合は別途延長コードを購入する)ため,ベランダにループアンテナを置き,窓を介してコードを室内に引き込み,その先端についている結合コイルの側にラジオを置けばよいでしょう。私はベランダにあるエアコンの室外機の上にループアンテナを置き,室内窓際にラジオを置いて受信しています。 |
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ループアンテナを用いることにより,今まで聴き取りにくかった局の感度が一気に上昇するはずです。またループアンテナには非常に強力な指向性(電波を強く拾える方向と弱く拾える方向)がありますので,聴きたい番組の電波を強く,聴きたくない番組の電波を弱くできる最適な向きがあるかもしれません。ループアンテナを回転させて一番聴き取りやすい方向を見つけましょう。完全にクリアになることは滅多にありませんが,かなりの確率で状態が改善されるはずです。 |
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高性能ラジオを使用する(電波の選択性向上,フェージング対策) 音量が大きくなったり小さくなったり(フェージング)して聴きづらく,また,これらに加えてノイズ・雑音,混信等のいわゆる合併症状態となると,通常の地元局受信を目的に作られた簡易ラジオではその能力に限界があり,これらを克服することができません。そこで,ラジオを受信するために作られた,いわゆる高性能(高感度)ラジオの登場となります。 高性能ラジオとCDラジカセ等に付属のラジオとの大きな違いは,電波の選択性の差にあります。高性能ラジオを用いることにより合併症状態が若干緩和され,聴き取りやすくなります。ただし,いかに高性能のラジオといえども限界があります。地元局のようにクリアに聴こえるようになる可能性はゼロです。お金を出して高いラジオを買ってどの程度改善されれば満足できるかは人それぞれだと思います。最終的には,出せるお金とその番組を聴きたい気持ちの釣り合いの取れたところで購入(どれだけお金を出せるか)の有無を決めることになります。私の個人的な意見として,ひとつのラジオ番組を聴くためだけということなら正直,高性能ラジオは高いと思います(聴こえるようになるとの保証もないため,かなりのリスクを伴います)。ただ,これからもラジオを聴く可能性があるということなら,一生に何度も買うものではないので,多少高くても一家に一台持っておいても損はないと思います(非常用ラジオの気持ちでOK)。 ここでは,多少高価ですが,私が自信を持ってオススメできる高性能ラジオを紹介しておきます(いずれもAM・FM・短波の受信が可能,ソニー製でワールドバンドレシーバーとよばれている高性能ラジオです)。 ・ICF-SW7600GR (定価40000円,実勢価格32000円) 2001年4月末に発売された遠距離受信の定番モデルの最新機種,総合評価No.1 ・ICF-SW100S (定価54000円,実勢価格42000円) 私のメイン,超小型の高性能モデル,重量220gで,外出先,出張先に持っていっても苦になりません。 ・ICF-EX5 (定価15900円,実勢価格12800円) アナログ選局がネックもコストパフォーマンスは非常に高いモデル。 |
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すべてソニー製となったのは,ソニーの高性能ラジオは同期検波回路(どうきけんぱかいろ)とよばれる独自の機能がついており,この機能が音量が大きくなったり小さくなったりするフェージングの軽減に役立つからです。 さらに感度をあげるには,この高性能ラジオにで紹介したループアンテナを取り付けることになりますが,その際は掲示板等で相談されてから購入された方がリスクも少なく安全です。 |
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長々と書いてきましたが,最初に述べました通り,「さっちゃんの番組」の受信はお住まいの場所によっては非常に厳しいのが現実です。ご質問等ありましたらお気軽に掲示板等でご相談ください。(ひょっとしたら近所で同じ番組を聴いている人がいるかもしれません。同じ環境にすればリスクも少なく安心して購入できます)。 もっと詳しくAMラジオの受信について知りたい方は,AMラジオ遠距離受信の部屋へぜひお越しください。 |